鎌倉からオペラの新たな風を
初夏から秋にかけ5回にわたり、オペラ講座「名作オペラ 観くらべ、聴きくらべ」を鎌倉芸術館で開講いたします。名作オペラ5作品について解説しながら、観比べ・聴き比べをお楽しみいただきます。
カラスの《トスカ》、シェピの《ドン・ジョバンニ》、アバド指揮の《セヴィリアの理髪師》など歴史的名演や、ドミンゴ、バルトリ、カウフマン、ネトレプコ、フローレスなどの声の魅力や演技を存分にご堪能いただけるプログラムをご用意しておりますので、どうぞお出かけください。

オペラ講座〈全5回〉
6月21日(土) 13:30-16:30 ヴェルディ《椿姫》
7月19日(土) 13:30-16:30 モーツァルト《ドン・ジョバンニ》
8月09日(土) 13:30-16:30 ロッシーニ《セヴィリアの理髪師》
9月20日(土) 13:30-16:30 ワーグナー《ローエングリン》
10月11日(土) 13:30-16:30 プッチーニ《トスカ》
*後半の50分間は、質疑応答とフリートークです。
講 師: 中島 吹雪
会 場: 鎌倉芸術館 会議室2
定 員: 40名(先着順)
受講料: 各回1,000円
◆お申し込みは、FAXまたはメールでお名前・ご住所・電話番号を明記の上、下記までお申し込みください。受講料は当日、会場でお支払いください。
Fax: 050-3792-2371 e-mail: arioso@operaclub.jp
◆主催/ Opera Club Arioso ◆後援/ 鎌倉市教育委員会
少しだけ裏話をいたしますと、最初のツィクルスの5作品を選ぶのに、一番頭を悩ませました。なぜか《椿姫》は迷わず最初に持ってきたいと思いました。
次にモーツァルトの作品は、《フィガロの結婚》《ドン・ジョバンニ》《魔笛》のどれを選ぶか、プッチーニの作品《ラ・ボエーム》《トスカ》《蝶々夫人》はどうしようか? ワーグナーの作品の中で、初めて観る人にとって退屈せずに観られ、しかもストーリーの展開が解りやすいのは何か。そのほかにも、《カルメン》《ばらの騎士》を入れるかどうか、など検討事項がたくさんありました。
《椿姫》を除いて4作品の選択基準は、主役の声がソプラノ、メゾ、テノール、バリトンとそれぞれ異なるように。ヴェルディ以外のイタリアの作曲家、ロッシーニ、プッチーニから1作品ずつ。ドイツ語圏の作曲家モーツァルトとワーグナーから1作品ずつ。フランス語圏からも1作品入れるべきか? などと問題をしぼっていった結果、最後に《セヴィリアの理髪師》と《カルメン》のどちらを選ぶかという問題では、喜劇が1つもないというのもどうかな? ということで《セヴィリアの理髪師》に決定。
モーツァルトの場合は、《セヴィリアの理髪師》の後に、続編として《フィガロの結婚》にチラリと触れることにし、《魔笛》はジングシュピーレという特殊な形なので今回は割愛。ワーグナーの《トリスタンとイゾルデ》《マイスタージンガー》は長すぎる。《オランダ人》は話が暗すぎるので、《タンホイザー》か《ローエングリン》のどちらか。プッチーニの3作品のどれにするかは、まったく私の個人的好みで決めました。
もし、次の機会があれば《カルメン》《ばらの騎士》は最優先で取り上げようと思います。次の機会をつくるためにも内容を充実させ、楽しい講座にしなければと準備を進めています。
第1回の《椿姫》では、1882年ゼッフィレッリの監督で撮影されたMETの映画(ストラータス、ドミンゴ主演)、1994年ゲオルギューが世界に羽ばたいたコヴェントガーデンの公演、2005年ザルツブルグでの公演(ネトレプコ、ヴィラゾン主演)を鑑賞する予定です。
この講座をお聞きいただくことで、日々の生活に新たな風が吹き込んでくることを願っています。

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category - オペラ